日本複合弾性舗装工業会では、機械化・自動化による高精度な施工システムを確立。つねに安定した性能と品質をお約束します。
1.準備工
(1)サンディング…コンクリート、モルタル、縁石などの部分はサンダーなどで研磨し、ノロやレイタンスによる固着物を除去します。(2)アスコンの清掃及び不陸修正…アスコン表面が泥や異物で汚れている場合は、デッキブラシなどを用いて除去・清掃し、必要に応じて不陸修正を行います。
注)ローラー転圧時の注意:アスファルト舗装工事においては転圧にあたって、ローラーに油類を塗ることを避けて下さい。
2.弾性ベース層/舗装工
(1)アスコン表面に、プライマーを塗布します。(2)ゴムチップ(ウレタンチップ)/ウレタンバインダーを所定の配合に従って専用ミキサーで混合し、弾性ベース層舗設位置まで小運搬し、規定量を敷きならします。
(3)舗設は、専用のゴムチップ舗設機により行い、硬化に必要な養生時間をとります。
3.ウレタン目止め層/塗布工
弾性ベース層硬化後、ウレタン目止め材で目止めを行います。4.ウレタン耐久層/塗布工
ウレタンの主剤と硬化剤を規定の配合に従い専用ミキサーで混合し、規定厚となるよう1層又は2層(下塗層/上塗層)に分けてレーキ、コテなどにより均一に塗布します。5.ウレタンエンボス仕上層/塗布工
(1)表層用のウレタン樹脂、ゴム粉等を所定の割合で混合し、吹き付けるなどして、表面に凹凸形状(エンボス形状)を作ります。(2)表層材の硬化後更に、トップコートを均一に塗布します。
6.レーンマーキング
図面に従い正確に墨出しをした後、専用の塗料で、レーンのライン及び各種のマークを塗布します。準備工
弾性ベース層/舗装工
ウレタン目止め層/塗布工
ウレタン耐久層/塗布工
ウレタンエンボス仕上層/塗布工
レーンマーキング
1.材料管理
材料の納入数量と施工出来高による使用数量の管理を行います。2.塗布厚の管理
厚みの管理は、ゴムチップ層完了時、上塗層完了時にそれぞれ1,000uに1ヶ所の割合で行い、規格値は、各点ごとの値で-1.5o以上、平均で所定厚以上とします。3.品質管理
弾性層、耐久層それぞれでテストピースを現場採取し、それぞれの物性値を評価項目に従って試験します。良いコンディションをいつまでも維持し、記録への挑戦をしていただくために、次の手入れ方法と使用上の注意事項をお守りください。
〇塵埃、ゴミ
長期にわたり使用するうちには、自然状態の中で砂、埃などや人工的異物がたまりやすいので、スィーパーなどで除去します。
いつまでも表面をきれいに維持していくために、使用頻度や自然汚染にかかわらず、年に2回くらいは水により全面を洗浄します。
また、透水型仕様の場合は、目詰まりにより透水性能が落ちますので、一定期間毎に高圧水洗浄などによる透水性維持を行ってください。
使用頻度にもよりますが、長く使っていく間にペイントの鮮明度が徐々に失われてきますので、5年に1回程度のレーンマーキングなどの書き直し補修を推奨します。
競技場の環境及びトラックやフィールドの性能保全のため、競技者や関係者の方々も次の事項を守って使用してください。
- スパイクシューズは、日本陸連の競技規則に定められた仕様の全天候型舗装用のものを使用して下さい。
- 練習使用時は、1〜2コースの使用を控えめにし、スターティングブロックも通常の位置をずらすなどして、部分的な摩耗を少なくすることをお奨めします。
- 舗装材が損傷しますので、火気は厳禁です。
- 飲食物などの汚れに注意して下さい。
- 舗装面には、極力土砂などの持込を避けて下さい。
- 器具の搬入出の際、舗装面の損傷に注意して下さい。
- 有機溶剤、ガソリン、機械油などを使用する場合、舗装面にこぼさないよう十分用心して下さい。
- 車両の乗り入れは、原則として禁止です。やむを得ない場合は養生して下さい。